あの芸能人もやっている!生前整理の具体的事例
遺品整理・特殊清掃のくらしサポート でございます。
今回は、「生前整理」について、ちょっと違った角度から考えてみたいと思います。
芸能人にスポットを当ててみると、実際に「生前整理」に着手している人がたくさんいます。
しかも、その取り組み方もさまざま。「芸能人は、たくさん資産があるから生前整理をするんじゃない?」と思われる方もいるかと思いますが、ご自分の人生に真摯に向き合い、ご家族のためを思って行動されているその姿勢は、多くの人の参考になるはずです。
大豪邸を売却した梅宮辰夫さん
最近ニュースで話題になったのが、俳優の梅宮辰夫さんが行った生前整理。
都内と神奈川県に家を所有していた梅宮辰夫さんですが、都内一等地の豪邸を手放すという決断をされ、4月に実行されたのだそうです。
この大豪邸、お風呂もキッチンも、なんでも2つ以上あるほどの規模!テレビも、10台くらいはあるそうです。
家族の思い出もたくさん詰まった家を手放す決断を後押ししたのが、「自分の死後、妻や娘に迷惑はかけられない」という気持ちです。
これほどの大きさの家になると、維持管理費もかかりますし、娘の梅宮アンナさんが維持するというのは難しいと思います。家族で「今後、この家をどうするか」ということを話し合い、決断されたというのが素晴らしいですよね。
49歳で終活を完了させた坂上忍さん
多方面で活躍されている坂上忍さんは、49歳のときに相続や葬儀についての整理を終了されたそうです。もともと、「自分は長生きしそうにない」と思っているからこそ、50歳を目安に終活を進めるご予定だったのだとか。
税理士さんや弁護士さんの手も借りて、遺言書を作成し、マネージャーへの退職金、運営している子役事務所の経営、愛犬の譲り先などをしっかり整理されているようです。豪放磊落なイメージとは真逆に、丁寧で、誠実に生前整理を進めていたのが意外に感じました(失礼ですね)。
自分の家のことだけでなく、仕事のこともしっかり対応されているのが流石ですよね。すでに退職されている方なら、その点の心配は少ないと思いますが、個人事業をされている方は、早め早めに準備をしているほうが安心かもしれません。
高橋英樹さんの生前整理で処分したものは、33トン!
俳優の高橋英樹さんも、生前整理に取り組まれた1人。グッドエイジャー賞を受賞されたときに、お話されていました。数々の大作に出演されている名俳優だからこそ、その規模もかなり大きい!なんと、3ヶ月に渡って行い、33トンもの物を処分されたのだそうです。
スーツ1,000着、靴150足、本1,500冊など、一般人には想像もつかないほどの量^^;
かなり疲れたとおっしゃっていましたが、「終わるとスッキリした」という言葉が、生前整理のメリットも語ってくれていますね。広々としたリビングで、書道を楽しまれるなど、生前整理で生まれたゆとりで人生をさらに楽しまれているようです。
ちなみに、高橋英樹さんが生前整理を行うきっかけになったのは、愛娘・高橋真麻さんの一言。「そんなに先が長くないんだから、こんなに物を残されても困る」という、ズバリとした言葉が心に響いたようです。この気持ち、高齢のご両親を持つ方なら共感してしまうのではないでしょうか。
他にも、さまざまな生前整理の形
他にも、多くの芸能人が生前整理に取り組んでいます。
例えば、デヴィ夫人は、愛犬たちと一緒に納骨できるお墓をすでに購入済み。一人娘のために、資産を生前に整理することも考えられているそうです。
久米宏さんは、一軒家からマンションへ移る準備を進めたり、都心にお墓を建立。お父様も一緒に供養できる、永代供養の手続きを済ませているそうです。
いとうあさこさんは、50歳を目前に「婚活より終活」という考えが強くなり、手始めに遺影を撮影されたのだとか。
生前整理には、正解がありません。自分の人生を振り返り、家族や周囲のことを考えながら、どうすれば後悔なく人生を終えられるかを考え、準備していくという気持ちが大切です。芸能人の事例を見ていると、スケールの大きさに驚いてしまいますが、その根本にある考えは私たちと同じ。
ご家族で生前整理を考える際にも、こういった著名人の話題を出すことで、よりスムーズに話し合いが進むのではと思います。こういった話題をキッカケに、生前整理について考えてくださる人が増えることを祈っています。