大掃除と合わせて、生前整理を考える
遺品整理・特殊清掃のくらしサポート でございます。
年の瀬も迫り、大掃除を始めようという方も多いのではないでしょうか。
実は、大掃除は「生前整理」を考える良いタイミングでもあります。
自分の身の回りを見直すのはもちろん、両親に生前整理を進める機会をうかがっている方にもぴったりです。
年末の大掃除と合わせて、1週間などと期限を区切って取り組めば、ダラダラと作業が終わらない…ということもありません。毎年の恒例作業にしてしまえば、家族の会話のきっかけにもなりますし、常に気持ちいい環境で新年を迎えることができます。
今回は、大掃除と生前整理を同時に行うことのメリットについてお話します。
そもそも、生前整理は大掃除になりがち
そもそも、生前整理を始めたときに、「結局、大掃除をしただけで終わってしまった」というお話は本当によく耳にします。生前整理の一環として大物の家具家電を動かしたときに、思った以上に積り重なったホコリや汚れが気になってしまい、その掃除に追われてしまうからです。結局、ゴミを捨てたり、ホコリを払っていたりしたらあっという間に時間は過ぎ去ってしまい、掃除をしただけで終わった感覚に陥ってしまいます。
せっかく生前整理を志したのに、片付けをした実感が無いのは、モチベーションにも悪影響を及ぼしますよね。もう次はやりたくない、もう1度やったからいいだろう…と、今後へのやる気を失ってしまいかねません。
そこで、発想を変えて「大掃除のついでに、生前整理をする」と考えると、効率良く進めることができるのです。掃除をしていると「キレイにしたいスイッチ」が入るので、いつもならためらってしまうような「捨てる・捨てない」の判断もスムーズに行えたりしますよ。
生前整理というと構えてしまうご両親であっても、大掃除のついでに不用品を処分すると考えると、取り組みのハードルは下がるのではないかと思います。
ポイントは、期間を区切ること
大掃除と生前整理の組み合わせが嫌にならないコツは、期間を区切ることです。生前整理ははてがない作業でもあるので、「終わるまでやろう」と思っては、停滞してしまいます。そのまま年を越してしまったら、気持ちいい1年のスタートというわけにはいきませんよね。
そこで、「1週間だけ」「10日だけ」と期間を区切って取り組みます。大変でも、この期間だけと思えば頑張れると思います。大掃除が毎年行うものであるように、生前整理も毎年行うものという習慣をつくれば、もし途中で終わってしまっても「また来年やろう」と気持ちの切り替えもできるはずです。
毎年モノも増えますから、こうして1年に1度持ち物を見直す機会ができるのは非常にいいことですよね。
生前整理に着手するときのコツ
生前整理の目的は、元気なうちに自分の持ち物を自分で処分し、家族への負担を最小限に抑えたり、老後の人生を見直したりすることです。確かに、重いものを動かす、高いところのモノをとるという動作は、歳を取るほど大変になりますから、早くに片付けておくことに越したことはありません。
大掃除のついでに生前整理に着手するときのコツは、「大物家具や使っていない家電の整理・処分から始める」ということです。生前整理という言葉のイメージから、自分の写真や思い出の品々を整理することから着手しがちですが、こうした小さいものの整理はもっと歳をとってからでもできます。まずは、大きいものから片付けていきましょう。特に、婚礼ダンスなど昔の家具は大きくて立派なものが多く、大変重いです。高齢になると開け締めも大変で使わなくなる…という話も多いので、手付かずになる前に整理しておきたいですね。
また、できれば家族と一緒に行うのもポイントです。将来的にこれらのものをどうしてほしいのか、希望を伝えるいい機会にもなりますし、重要書類や通帳などの保管場所も共有することができます。いざというときに備えての準備を同時に行うことができるのです。
大変なときは、プロも頼って
生前整理というと固く考えがちですが、「年に一度持ち物を見直して、使わないものを整理する」と考えると、大掃除と同じモチベーションで続けられると思います。親が元気で終活や生前整理を進めにくいという場合も、こういうきっかけを上手に活用できるといいですね。
いざ作業を進めると、作業量が多くて進められないということもあると思います。そんなときは、当社のように生前整理を得意とする業者にご依頼いただくと、仕分けや不用品処分もまとめてお手伝いできるので、よりスムーズに進められると思います。
大掃除とあわせて、年日度の生前整理を習慣化してはいかがでしょうか。