■福祉整理とエンディングノート
「元気なうちに、自分の目で判断しながら不用品を処分したい」
「残された家族が遺品整理で困らないように、福祉整理を行いたい」
「老後を穏やかに過ごすために、本当に必要なものだけに囲まれて暮らしたい」
このように、現在は福祉整理に前向きに取り組まれる人が多いです。その際に、福祉整理と合わせて提案しているのが、「エンディングノート」の作成です。
エンディングノートとは?
「エンディングノート」とは、自分の最期の時に備えて、自分の思いや希望を家族に伝えるために作成するノートです。自分の一生を振り返るだけでなく、残されるご家族の負担を減らすという意味合いもあります。
近年は「終活」という言葉も一般的になり、書き込み式で作成できるエンディングノートも書店でよく見かけるようになりました。しかし、「どのタイミングで、どうやって始めたらいいのか?」と迷っている方が多いのも事実だと思います。
私たちは、福祉整理と合わせてエンディングノートを作成することをおすすめしています。
福祉整理+エンディングノートは家族への最後の贈り物
大切な方が亡くなった時、残されたご家族は大きな悲しみに包まれます。しかし、悲しみのさなかにもやらなければならないことは無数に発生します。
その中でも、ご家族の頭を悩ませるのが、
■葬儀関係の準備
■遺品整理
■相続財産の整理
の3つです。
自分が元気なうちに「福祉整理」と「エンディングノートの作成」を行っておくことで、ご家族の直面するこれらの悩みを解決することができます。
葬儀関係の準備
自分の葬儀に望むもの(あるいは、望まないもの)や、亡くなったことを知らせてほしい人のことをあらかじめまとめておきます。亡くなった直後から始まる葬儀の手配は、心身ともに疲弊しているご家族の大きな負担です。少しでも心穏やかに、最後のお別れができるように、情報整理を行いましょう。
遺品整理
自分の家財や生活用品をそのままにしておくと、遺品整理に膨大な労力がかかります。自分は価値があると分かっていても、家族が気づかずに処分してしまうこともあるかもしれません。
元気なうちに福祉整理をしておくことで、本当に必要なものだけを「遺品」として引き継ぐことができます。残されたご家族は、山のような不要品の処分に頭を悩ませることが無くなるのです。
また、あらかじめ福祉整理を進めておけば、いざ介護施設の入居や入院が決まった際も、慌てて片付ける必要はありません。不用品を処分し、生活動線を整えることで、老後も住みやすい環境を整えることにも繋がります。
相続財産の整理
福祉整理・エンディングノート作成を通して、財産目録を作ることができます。急にご家族が亡くなると、「通帳の場所・数がわからない」「暗証番号が不明で困る」「株券があるなんて知らなかった!」とお金関係での困りごとが多く発生します。
こういったトラブルを未然に防ぐために、しっかりと整理をしておきましょう。福祉整理とエンディングノートの作成は、言わばご家族への最後の贈り物。まだまだ元気な間にこそ、着手する必要性があるのです。
エンディングノートに書く内容
エンディングノートはご自身の意志で作成するものですから、「こうしなければならない」「これを書かなければ無効である」という決まりごとはありません(遺書とは異なります)。
一般的には、以下の項目を網羅していることが多いようです。
財産関連
通帳や印鑑の場所 / 保険証券の所在 / ネット銀行の情報 / クレジットカードの情報 / 銀行口座の引き落とし内容 / 証券などの情報 / ローンや借金の情報
葬儀関連
葬儀やお墓についての希望 / 宗教宗派について / 戒名・法名について / 亡くなった後、連絡をしてほしい人
医療関連
健康保険の情報 / 延命措置の希望
その他
大切な人へのメッセージ、写真等
市販されている書き込み式のエンディングノートを使ってもいいですし、ご自身オリジナルで作成しても良いと思います。作成していくうちに悩むことがありましたら、福祉整理の際にスタッフにお声がけください。簡単にアドバイスさせていただきます。
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