連休で帰省したら実家がゴミ屋敷に!親の気持ちを尊重した生前整理の進め方
遺品整理・特殊清掃のくらしサポート でございます。
大型連休には、ご実家に帰省されるという方も多いのではないでしょうか。
連休やお盆、年末年始などのタイミングは、離れた場所で暮らしている子世帯が、親元に帰るタイミングですよね。家族が集う大切な時間でもありますが、久しぶりに帰って実家の汚さに驚いてしまった…という経験をされる方が意外と多いんです。
今はお元気なご両親でも、年令を重ねると病気になったり、介護が必要になったりします。いざ入院や施設入居が決まったときに、家が散らかり放題ではその準備もままなりません。なにより、散らかった家の中では健康的な生活も難しく、離れている家族の心配のタネになってしまいます。
しかし、子どもの立場から家の片付けや生前整理を勧めても、「まだ元気だ」とか「親を馬鹿にしているのか」とか、聞く耳を持たない親に頭を悩ませる方も少なくありません。今回は、どうやったら親の気持ちを尊重しながら片付けを勧めていけるのかについてお話します。
まずは家が散らかる「理由」を知る
いくら頭ごなしに「家を片付けろ」と言っても、親は認めてくれないかもしれません。ご両親の気持ちに寄り添うためにも、まずは家が散らかってしまう理由を知っておきましょう。特に、「昔は整理整頓が得意だったはず」というご家庭は、ご両親自身も片付けられない現状を歯がゆく思っているのかもしれません。
高齢になると、普段の暮らしの中でも体が動かなくなっていくのを感じます。文字が読みづらくなったり、膝や腰が痛かったり、トイレが近かったり、足が上がらなくなったり…。ご両親も「わざと片付けない」のではなくて、肉体的に負担が大きいために片付けることができなくなっているだけかもしれません。
また、現在の高齢世代=戦中戦後を生き抜いてきた世代は、モノを大切にし、捨てるということに抵抗を感じます。私たちは「使わないものは処分すればいい」と簡単に判断しますが、ご両親たちからすれば「もったいない。捨てるなんてとんでもない!」という気持ちなのです。
実家の片付けを進めるときには、ご両親の体を気遣いながら、気持ちに寄り添って片付けていくことが大切です。
実家の片付けの進め方
連休などで帰省すると、帰省した子どもたちも時間に余裕があるので、一気に片付けに着手してしまいがちです。ただ、久しぶりに帰ってきた家族に急に物をどんどん捨てられしまうと、ご両親は自分が否定されたように感じ、ネガティブな気持ちになってしまいます。自分たちのペースで進めずに、最初はご両親のペースで進めていくようにしましょう。
そのためには、まず「毎日使う場所」から片付けていきます。台所やクローゼットの中などがいいですね。スッキリとした場所での暮らしが快適で安全だということを思い出してもらえれば、自分でもきれいな状態をキープしておくことができます。昔からの収納がそのままであれば、「高齢者にとって使いやすいのは、腰より高く、目線から低いところ」という考え方に基づいて、ご両親の手が届きやすいところに収納するようにしてあげましょう。自分の体に負担なく出し入れできる範囲に収まるものだけ残すようにすると、不要なものも決めやすいかもしれません。
物を捨てることに抵抗がある場合は、すべて捨てるのではなく、「仕分ける」「手放す」といった言葉遣いにすることも有効です。仕分けして空いているスペースに移動する(納戸や普段は使わない部屋など)だけでも大きな進歩です。捨てることに大きな抵抗があるので、不用品はリサイクル店に買い取ってもらったり、メルカリで販売することで積極的に断捨離を始める高齢者もいらっしゃいます。また、「これは、私たちが持って帰るね」と子世帯が引き取ることを申し出ると、スムーズに手放す決断をされることもあります。
片付けに前向きになったら、業者の活用を
ご両親が生前整理や身の回りの片付けに積極的になったら、大掛かりな整理・処分が必要になってくると思います。そうなると、離れてくらすご家族だけでは作業を終わらせるのに限界が出てくると思います。
いざ片付けてしまうことを決断できたら、当社のような不用品回収・生前整理を得意とする業者の活用をオススメします。一つ一つ必要なものと不要なものを仕分けていきますので、「すべて捨てられた」という気持ちにならずに済みます。何より、短時間で作業が終わりますし、片付けに伴う肉体的負担を減らせるのがポイントです。遠方にお住まいの方は、「自分が立ち会わなくても良かったのが助かった!」と特にお喜びいただいています。普段は頻繁に帰れないからこそ、整理作業はプロに任せて、ご家族との時間を大切にしていただければと思います。
ゴミ屋敷状態で手に負えなかったり、施設入居まで短期間で片付けが必要なケースにも対応しています。実家の片付けでお悩みの方は、お気軽にご相談ください!