孤独死発見の理由や、原状回復費用はどのくらい?


遺品整理・特殊清掃のくらしサポート でございます。
前回に引き続き、「孤独死レポート」の内容から孤独死の実情について見ていきたいと思います。

今回注目したいのは、「孤独死現場の、原状回復費用」にいついて。孤独死レポートは、実際に原状回復費用に対して保険金を支払う側である少額短期保険協会が取りまとめているものなので、かなり実態に即した内容です。

▼参考:第3回孤独死現状レポート
http://www.shougakutanki.jp/general/info/2018/news20180306.pdf

孤独死の原状回復費用はどのくらいかかる?


孤独死現場を片付ける際には、「残置物処理」と「原状回復」という2つの作業が必要となります。

孤独死の清掃で必要な作業

残置物とは、ご遺体そのものや、ご遺体によって汚染された布団やマットレス、畳などのことを指します。これらは、搬出にも処分にも特別な対応が費用になるため、費用がかかります。残置物を適切に撤去したあと、人が元通り住めるようにするために「原状回復」を行うことになります。

孤独死現場は、独特の臭いが充満していて、通常の清掃では太刀打ちできません。ご遺体のあった場所をキレイにするのはもちろん、専門的な消臭技術を用いて対応する必要があるのです。発見が遅れた場合には、体液が床下まで染み込んでいることも少なくなく、その際は床板の張替えや部分的なリフォームが必要になります。

費用は平均39万、最大400万!

孤独死レポートを見てみると、残置物処理費用・原状回復費用の平均値・最大値・最小値は次の通り。

(引用:http://www.shougakutanki.jp/general/info/2018/news20180306.pdf

金額を見ていると、驚いてしまいますね。原状回復費用として、最大の額はなんと400万円以上。普通にリフォームができてしまいそうです。自分の管理物件で孤独死が起きたら、平均で60万円程度の特殊清掃費が必要になるということからも、孤独死保険に入るオーナーが増えているというのも頷けます。

孤独死に対応する費用を減らすためには、孤独死を起こさないというのが第一ですが、今の情勢を考えるとそれは難しいかもしれません。となれば、今すぐにできるのは「孤独死が起きてしまった場合、すぐに発見できる仕組みを作ること」でしょうか。

孤独死の発見が遅れるほど、現場の腐敗は進み、処理費用がかさんでしまうのです。

孤独死が発見されるまで


レポートによると、孤独死の6割では、故人と連絡がつかないことを理由に、家族や知人、自治体が部屋を訪れ、死亡していることを発見しているそうです。発見までの平均日数は、このケースだと14日。

発見例を見ると、次のような事例が紹介されていました。
・生活福祉課の定期訪問で、虫の多さと契約者の返事のなさを不審に思い、管理会社に相談して警察に通報。
・隣室住民が部屋の異変(玄関ドアが開いたまま、電気がついている)に気づき、警察に通報。
・賃貸の更新があったが連絡なし。部屋の書類ポスティングにも反応なし。管理会社が親族に連絡し、部屋を確認。
・学校を欠席し、連絡が取れなかったので親族が鍵を壊して入室、発見。

これまでに対応した案件でも、似たような事例があります。全国どこでも、孤独死に関する現状は共通しているのかもしれませんね。

管理会社や近所の方が気を配っていれば、もっと早く発見することも可能だと思います。お互いに声を掛け合い、いざというときに助け合いたいものです。

ちなみに、発見まで30日以上かかった事例の場合は、「近所からの異臭の通報」で発見されることが多いそうです。これは最悪のケースで、原状回復費用も最大値に近いものが請求される可能性が高まります。

孤独死の現状を見ると、特殊清掃として原状回復に携わることの大切さをあらためて感じずに入られません。今後も、対応が難しい現場についてのご依頼を率先して受け入れ、現状を発信し、社会をより良くするお手伝いができればと考えています。

孤独死現場の特殊清掃は、正しい知識と技術を持った業者に頼むのが何より大切です。お困りの方は、お気軽にご相談いただければと思います。

 

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