処分に困る「遺品」の対応方法
遺品整理・特殊清掃のくらしサポート でございます。
日々、さまざまな遺品整理に対応する中で、よく寄せられるご相談が「この遺品は、どう処分したらいいのか?」というもの。
遺品の中には、家族も引き継げない仏壇、ぬいぐるみ、美術品、骨董品といったものも含まれています。珍事例としては、大量のアダルトDVDが発見されることも(ご家族も、発見したくなかったのではと思います^^;)。
今回は、対応に困ってしまう遺品について、簡単にご紹介します。
仏壇の処分
ご両親が守ってきた立派な仏壇を、ご家族が引き継げないというケースもあると思います。マンション暮らしの方であれば、コンパクトな仏壇に買い換える方も少なくないですよね。
ご先祖様の魂が眠る仏壇は、しっかり供養した上で処分します。魂抜き、閉眼供養とも呼ばれる儀式を行うことで、魂は天に帰り、仏壇は単なる箱になります。そのまま処分しても問題ない状態になるのです。
供養は、お寺に依頼するのが一般的です。依頼先がわからない場合は、仏壇じまいの代行業者や、遺品整理業者に依頼すると、供養から処分まで一貫して依頼できます。
処分については、粗大ごみ(や、解体して燃えるゴミ)として自分で処分する方法や、仏具店に引き取ってもらう方法があります。手間やコストを考えて、良いと思う方法を選んでください。自治体や仏具店によって、引受けの可不可が異なるので、事前に確認するようにしましょう。
人形やぬいぐるみ
ぬいぐるみやひな人形・五月人形など、思いのこもったモノたちは勝手に処分することに気が引けます。普通に捨ててもいいのですが、どこか後ろめたい気もしてしまいますよね。
ですので、当社ではお人形たちは供養をした上で処分することをおすすめしています。そのまま捨てて後で後悔するよりも、しっかり供養して送り出すほうが前向きに別れを告げられるからです。人形供養を行っているお寺に依頼して供養する方法もありますが、お塩で清めたり、自分でできる供養をするというのでも十分です。
当社では、ぬいぐるみに限らず、すべてのご遺品について、処分前に供養を行っています。そのまま捨てるのに罪悪感があった、というご家族からも、感謝の声を頂いています。
美術品や骨董品
一般的な芸術品は、そのまま引き継いだり処分しても大丈夫ですが、高価な芸術品の場合は、譲り受けることで効果な相続税が発生する可能性もあります。高価なものであれば、買い取ってもらったり、公営の美術館に寄付するという方法があります。
※公営の美術館に寄付する場合、寄付する芸術品は相続財産に含まれないという特例があります。
高価な芸術品を持っているケースは限られていると思いますが、知っているとよいかもしれません、
アダルトDVD、どうする?
故人の部屋から、アダルトDVDが出てきたら…。家族も見たくないでしょうが、そのままにはしておけません。基本は、ゴミの分別に従って処分すればいいのですが、ご近所の目もありますから、直接捨てるのは忍びないと感じるかもしれません。
その場合は、ハンマーで粉砕して見た目ではわからないようにして捨てるといいですよ。
もう手に負えない!と感じたら
遺品整理といっても、やるべき作業は多岐にわたります。遺品の仕分け、貴重品の確認、処分方法のチェック…それらに加えて、実際に体を動かすのは相当大変です。「今回は疲れたから、ここまで」と少しずつ進める方法も考えられますが、それだといつまで経っても終わりませんし、最初のモチベーションを維持するのは大変です。
スムーズに遺品整理を進めたいのであれば、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。料金はかかりますが、遺品整理にかかる時間や交通費、処分費用を考えると、意外と安いと思われるのではないでしょうか。
処分できない遺品でお困りの方は、お気軽にご相談くださいね。